介護士には介護のスキルが必要なのはもちろんですが、それ以外にも求められるスキルがあります。最も重要なスキルとしては、コミュニケーション能力が挙げられます。介護士の仕事は、利用者やその家族、同僚のスタッフなど、さまざまな人とコミュニケーションを取らなければなりません。耳が遠い、意識がはっきりしていないなど、意思の疎通が難しい利用者もいるので、根気よく対応することも必要になります。また、気分がふさぎ込まないように明るい対応をすることも重要です。相手の気持ちを汲み取ったり、大事なことはとことん説明したりして信頼を勝ち取っていくことが求められます。引っ込み思案な人よりは、社交的な性格の人の方が向いているでしょう。
そして、観察力も介護士には必要なスキルです。利用者の体調の変化や、気分の変化にいち早く気づくことができれば、適切な対応をすることができるからです。一人一人に注意を払い気づいたことをメモしておくなど、几帳面な性格の人は観察力を身につけることができるでしょう。その他にも、判断力や吸収力などのスキルも求められます。容体が急変したときに冷静に判断できないと、命にかかわることもあります。慌てず、適切な判断ができることが大事です。また、介護業界においては次々と新しい技術が投入されているため、それらのことを積極的に学ぼうとする姿勢も必要になります。向上心のある介護士は、喜ばれる介護サービスを提供できるはずです。